アジア・オセアニア好配当成長株(毎月)の特徴は?手数料・運用実績の分析・購入できるおすすめ証券会社を紹介

投資信託

”アジア・オセアニア好配当成長株”は、成長めざましい中韓株を中心に運用する積極運用型ファンドです。リスクをとってでも利益を得たい人には魅力的ですが、近年の実績には慎重にならざるを得ない要素もあるようです。

年1回決算型・毎月決算(分配アリ)の2タイプ存在しますが、ここでは国内で比較的人気のある「毎月分配型」を紹介しています。「資産ポートフォリオに高リターンファンドを加えてみたい」と考えている人は必見です。

アジア・オセアニア好配当成長株(毎月分配型)の特徴・運用実績

「アジア・オセアニア好配当成長株」は、配当利回り重視で新興国株式を積極運用する、投資委信託ファンドのひとつです。

”イーストスプリング・アジア・オセアニア高配当株式ファンド”へ投資を行うファンドオブファンズ方式であり、中長期的な値上がりを目指して運用を行っています。

アジア・オセアニア好配当成長株の特徴

引用:目論見書(リンク

為替ヘッジはないため、円高リスクの高さと引き換えに、円安時の為替差益を効率よく狙えます。

アジア・オセアニア好配当成長株(毎月分配型)の基本情報(2019年5月20日時点)
純資産額 258,685百万円
基準価格 1,939円
決算回数/年 年12回、毎月10日決算(分配金あり)
投資先の種類(カテゴリー) 国際株式・エマージング(主に日本を除くアジア・オセアニア地域の株式)
ベンチマーク なし(積極運用型)
主な組入銘柄 テンセント・ホールディングス(香港、メディア・娯楽)、台湾セミコンダクター(台湾、半導体・半導体製造装置)、サムスン電子(韓国、テクノロジー・ハードウェアおよび機器)など多数
リスクメジャー 4(やや高い)
販売ランキング SBI証券:271位

楽天証券:535位

「新興国株式かつ積極運用型=ハイリスク&ハイリターン」という理解が一般的で、販売ランキングは揮いません。

買付を行う場合、資産ポートフォリオはなるべく先進国インデックス投信中心で組んでおく必要があります。

資産構成比

組入銘柄の大半は、東アジア諸地域の半導体メーカー・金融・その他ハイテク株です。米中貿易摩擦の影響を受けやすいのがネックですが、成長目覚ましく配当益も高いのがメリットです。

アジア・オセアニア好配当成長株の資産構成比

株式のほかにはコールローン(短期金融資産のひとつ)も一部組み入れて、資金を効率よく運用する試みを行っています。

【「アジア・オセアニア好配当株」最新の資産構成国一覧】
香港:43.5%
その他中国株:1.9%
台湾:15.8%
韓国:12.5%
オーストラリア:9.6%
シンガポール:8.0%
インドネシア:2.1%
インド:1.9%その他…アメリカ・タイの株式/オーストラリア・シンガポールのETF

参考:第155期決算資料

運用コストの評価

ファンドオブファンズ方式で運用されているものの、同カテゴリ―中では格安の信託報酬で保有できるのが「アジア高配当株」の魅力的です。

アジア・オセアニア好配当成長株(毎月分配型)の基本情報(2019年5月20日時点)
購入時手数料 3.24%
信託報酬 年率1.728%
信託財産留保額 0.3%
その他運用中にかかるコスト

(実費)

監査費用:年率0.0108%

売買手数料等:年率0.2%程度

実質運用コスト 年率2.2388%程度

信託財産留保額が発生するため、長期保有が前提です。積立購入する場合、証券会社ごとのキャッシュバック制度・ディスカウントを利用して、購入時手数料を節約しましょう。

運用実績の分析

近年の運用実績は、貿易摩擦に翻弄されて下がり続けています。純資産額は2015年末頃からゆるやかに低落しており、分配金込みのトータルリターンもふるいません。

アジア・オセアニア好配当成長株の運用実績を徹底分析

2019年3月からは分配金が35円から20円に減額され、毎月分配目当ての投資家は損切りしつつあると考えられます。

アジア・オセアニア好配当成長株(毎月分配型)の運用実績(2019年6月5日時点)
運用期間 騰落率 シャープレシオ トータルリターン
1ヶ月 -7.09% -8.74%
3ヶ月 -9.47% -6.71%
6ヶ月 -8.21% -2.76%
1年 -25.77% -0.02 -7.89%
3年 -27.97% 0.59 +5.14%
5年 -57.97% +1.21%
【参考】運用実績の用語解説
騰落率:基準価額の変動率
トータルリターン:運用資金に対する総合収益(売却益+分配金)の割合
シャープレシオ:リスクに対する運用効率(値が大きいほど運用効率がいい)

リターンの要となるのは中国株ですが、2019年はハイテク・半導体業界が世界市場から孤立するという見方があります。また、新興国通貨を中心に円高傾向があることも見逃せません。

「基準価格が低落している間に買付を行って国際情勢の動向を伺う」という戦略が、本ファンド買付の際に適していると考えられます。

投資信託の選びかた・カテゴリー別のリスク&リターンレベルは、こちらの記事でも紹介しています。参考にしてみてくださいね。

投資信託の利回りとは?カテゴリー別利回り目安&ファンド比較の必須知識まとめ

アジア・オセアニア好配当成長株(毎月)が向いている人・向いていない人

アジア・オセアニア好配当成長株に投資するなら、現金含む低リスク資産の確保が必須です。少額投資や短期運用を考えている人は、先進国または国内の指標連動型ファンドへの買付を優先しましょう。

「アジア・オセアニア好配当成長株(毎月分配型)」が向く人

  • 十分なキャッシュ資産・低リスク資産を確保できている人
  • 外国為替取引の経験がある人(投資中級者以上)

購入できる証券会社

「アジア・オセアニア好配当成長株」は様々な証券会社で取り扱っていますが、購入時手数料の優遇がある下記口座がおすすめです。

「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が購入できる証券会社
証券会社名 最低購入金額 積立買付 購入時手数料の優遇
SBI証券 100円 積立買付なら実質無料(全額キャッシュバック)
楽天証券 100円 積立買付なら実質無料(全額ポイントバック)
GMOクリック証券 100円 なし
松井証券 100円 買付方法に関わらず実質無料(全額ポイントバック)
マネックス証券 100円 積立買付なら実質無料(全額ポイントバック)

SBI証券・楽天証券なら、それぞれ約2,600の投資信託ファンドのなかから他の投資先を探せます。

グループ傘下のネット銀行と証券口座を連携させておけば「ATM入出金手数料&振込手数料の月間無料回数アップ」「ポイント還元率アップ(楽天証券のみ)」といったメリットがありますよ。

口座未開設でも取扱いファンドの一覧と詳細を確認できるので、これから資産運用を始める予定の人も早速チェックしてみましょう。

まとめ

アジア・オセアニア好配当成長株(毎月分配型)は、東アジアの金融・ハイテク株を中心に運用することで、低コスト&高配当を実現しているのが魅力的でした。

しかし近年の実績を分析すると、純資産額・基準価格が下落し続けているのが目につきます。分配金が減額されたことにより、配当重視の投資家が損切りを始めているとも考えられます。

低リスク資産を十分確保した上で運用を検討し、購入時手数料還元のある証券会社の口座を選びましょう。

 

コメント